本年度ヴェネチア国際映画祭の主演女優賞受賞を皮切りに数々のアカデミー賞前哨戦に名を連ねている映画『TAR』(原題)(読み方:ター)が第80 回ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演女優賞の各部門にノミネートされた。特に注目されるケイト・ブランシェットは主演・助演あわせて10回目のゴールデングローブ賞ノミネートとなる。
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しずつ広がっていくというストリーであるが、ヴェネチア国際映画祭では、6分間のスタンディングオベーションを受けたという話題作だ。
監督と脚本を手掛けたのは 『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールド。16 年ぶり待望の新作である。発表は米国時間2023年1月10日を予定。さらに、1月24日のアカデミー賞ノミネート発表も期待したい。日本公開は2023年5月を予定している。配給︓ギャガ © 2022 FOCUS FEATURES LLC.