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森美術館「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰って来たところ、行っとくけど、素晴らしかったわ」観賞券

 六本木ヒルズを訪れると、まず目につく蜘蛛のパブリック・アート。この作品を制作した<ルイーズ・ブルジョワ>の27年ぶりとなる国内最大の個展が森美術館で開催されている。ブルジョワにとって、「蜘蛛」は、温和で勤勉な実母を象徴しており、蜘蛛は彼女の自画像でもあった。

 作品の美しさだけではなく、コンセプトやアイディアを反映させた作品で知られるジェニー・ホルツァーは、1990年後半からブルジョワと交友関係を築き、スイスのバーゼル市内に点在する建築物の外観にブルジョワの言葉を使用した映像作品を投影したが、今回は、和訳した文章も用いた、本展のための新作が展示されている。

 
 ブルジョワは、才能ある文筆家でもあった。膨大な日記や手紙のほか自身の精神状態を分析した数百もの記録が残されている。不安、怒り、嫉妬、殺意、罪悪感、同情、感謝、愛といったさまざまな感情や心理状態の記録である。本展では作品に加え、ブルジョワが書きつづった言葉も会場各所に掲出されている。本展の副題、「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」は、ブルジョワが晩年ハンカチに刺繡で綴った言葉である。20世紀を代表する重要なアーティスト[ルイーズ・ブルジョワ]。副題とともに心に刻まれることでしょう。

ルイーズ・ブルジョワ 《かまえる蜘蛛》2003年 撮影:Ron Amstutz © The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo, and VAGA at Artists Rights Society (ARS), New York

ルイーズ・ブルジョワ《トピアリーIV》1999年 撮影:Christopher Burke
© The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo, and VAGA at Artists Rights Society (ARS), New York

ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
開催時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで) 入館は閉館時間の30分前まで
*会期中無休、但し、12/24(火)、12/31(火)は22:00まで
入館料:[平日] 一般2,000円(1,800円)/ [土・日・休日] 一般2,200円(2,000円)
*事前予約制(日時指定券)を導入。専用オンラインから購入が可能。専用オンラインサイトでチケットを購入すると、( )の料金が適用。
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
HP:www.mori.art.museum

観賞券プレゼント:5組10名様
応募〆切:10月31日(木)


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