戸越銀座商店街
戸越という地名は、江戸を越えた土地という意味の「江戸越え」に由来すると言われている。全国に約300あるといわれる「○ ○ 銀座」の第一号でもある。赤・白ワイン、清酒・吟醸酒、焼西1、ソース、ドレッシング、くるみマフィンやフルーツケーキ、米、うな重、佃煮の詰め合わせなど、「とごしぎんざブランド」として各商店が開発し販売している。「戸越銀座コロッケ」は肉屋、惣菜屋、飲食店それぞれの店で販売され、揚げたてを食ぺ歩きするのも楽しい。商店街が一致団結し「日本一住みやすい街」をめざし、様々なチャレンジをしている姿がうかがえた。
谷中銀座商店街
JR日暮里駅の西口を出て御殿坂を上り、夕焼けのオレンジ色の光景が浮かぶようなネーミンダの「夕焼けだんだん」と呼ばれる階段を下ると、懐かLい風景が広がる。谷中銀座は昔ながらの個入商店を中心に約70店、170メートルの通りに雑貨や惣菜屋、スイーツなど個性的なお店が並ぶ。犬を連れた散歩人や、買い物の女性に混じり、カメラ片手の外国人観光客も目を引く。蕎麦屋のご主人に伺ったところ、谷中銀座が賑わうのは平日より土、日曜日とのこと。手彫りの木製看板やぬくもりのある軒先灯、商店の庇もきれいに揃い、観光客にも愛される商店街づくりへの工夫がみられた。
かっぱ橋道具街
かっぱ橋道具街は、浅草と上野の中間にある南北800メートノビの商店街。調理器具、厨房備品、製菓機.器、一看板、業務用冷蔵庫、食品サンプル、ショーウインドウなどが幅広く取り揃.えられている間屋街だ。道具街の入り口には、「ニイミ洋食器店」の
迫力あるコックさんの像。.金箔張りの「かっぽ河太郎像」は、道具街90周年を記念し平成15年に建立された。毎年7月7日に近い週末には、かっぽ橋本通り沿いに七夕飾りが並び、パレードや大道芸などのパフォーマンスも行われる。食品サンプルの製作体験もできる店もあり、ぶらぶら散歩するだけでも楽しい商店街である。
砂町銀座商店街
狭い通りに促を踏み入れると、どこからともなく漂ってくるお惣菜の香り。670メートノレの.一直線に続く道沿いに180ものお店が立ち並び、歩いているだけでウキウキしてくる。砂町銀座商店街が一番盛り上がるのは毎月10日の「ばか値市」。この日限りのお買い得品が多く出るという。名物おかみの「あさり屋さん」では、その日の朝に捕ってきたあさりやあさりがたっぷりはいった炊き込みご飯が並びお客が絶えない。隣の「増英かまぼこ店」のよく煮詰められたおでんも美味しそうだ。砂町銀座はどの駅からも徒歩20分ほどかかるが、はるばるバスで毎日やってくるリピーターも多いという。豊富なお惣菜と元気な店員さんが魅力の商店街だ。
おおたかずひこ
グラフィックデザイナー/作家。お気に入りの商店街は、下北沢、北千住、谷中、下高井戸、麻布十番。