23.06.06 update

[ホームフォレスト]という考え方の出現で､自然と遊ぶアクティビティが｢箱根｣の主流になる

　箱根といえば温泉観光地として古くから愛され、ホテルや旅館のかけ流し温泉風呂で汗を流した後は一杯飲んで寝床に直行といういかにも昭和の観光スタイルが一般的ではあった。これでも日頃の疲れを吹き飛ばしてくれる癒しにはなるが、せっかくの箱根を満喫するには、やはり自然と遊ぶアウトドア・アクティビティに浸ってみたらいかがだろう。

　距離的にも繰り返し訪れて、四季の移ろいを感じながら自然との共生を楽しめる、という場所こそ「箱根」。都会の喧騒の中を過ごす私たちに「いつでも帰ることができる森（ホームフォレスト）」が身近にあることで、人生が豊かになるような気がする。箱根を〝ホームフォレスト〟として何度でも足を運んで様々な新しい遊び方を発見する、人生の新しい楽しみを見つけに出掛けてみたい。

　その日はちょっと早起きして新宿からわずか約１時間30分程度で箱根湯本へ。駅から徒歩で10分ほどで今年の４月にオープンしたばかりの【HAKONATURE BASE（箱根イチャー・ベース）】がある。まずここでアクティビティ・プランを立てることがお勧めだ。箱根のアウトドアの魅力を紹介する拠点であり、ローカルガイドたちが運営するユニークなプログラムやツアー、イベント、トレッキングコースなど様々な体験メニューから、初心者や子供連れでもアウトドア・アクティビティが楽しめるメニューを案内してくれる。

▲1階では、箱根地域初出店のアウトドアショップ「THE NORTH FACE箱根」、「GORA BREWERY」のクラフトビールやコーヒーを楽しめるほか、福音館書店のディレクションによる“かがく”をテーマとした絵本を揃えるライブラリーコーナーも併設している。2階にはシャワー４室（男性２室、女性２室）も完備されている。

　例えば、古の旅人になった気分で、江戸時代から１３代、四百年にわたり旅人をもてなしてきた箱根茶屋（コモレバＷＥＢ既報）。箱根湯本からスタートし旧東海道沿いに佇む美しい茅葺屋根を起点として、芦ノ湖畔の箱根関所まで踏破する地元のガイドツアー付きのプランなど如何だろうか。江戸時代に整備された石畳や樹齢四百年近い杉並木など、古くから日本人が歩いてきたルートで魅力溢れる光景に出くわすことになるだろう。箱根が長い年月をかけて育んできた地域の自然、歴史、文化を感じることができる。HOKONATURE TOURSによるプランでは、所要時間４時間（9:30～13:30頃）。