「和食」が世界の人々に人気が高く、「食」を通じて日本の自然や歴史、おもてなしの文化を発信してきたといっても過言ではない。折から2023年は、ユネスコ無形文化遺産登録10周年を迎え、東京・上野の国立科学博物館では、明日10月28日(土)から来春2月25日(日)まで、【特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」】が開催される。音声ナビゲーターは、女優の白石麻衣さん。
白石さんは、趣味の一つに料理もあり、YouTubeで手づくりお弁当も公開している。好きな和食については「お米に合うおかずが大好き」と語り「しょうが焼きや豚の角煮、からあげとか、茶色いものが多いんですけど」と笑った。
日本人は何を食べてきたのか、改めて知り、学ぶことで、日々の食が愛おしくなるだけでなく、日本の歴史や文化に触れることができる。和食は海外の文化も受け入れながら発展し、今なお変化し続けている。南北に長い日本列島の自然がもたらした多様な食材から、日本人の知恵から生まれた発酵などの技術、島国ゆえに豊富な海の幸、古代からの人々の知恵で作り出されてきた和食の歴史的変遷が標本や多角的な資料によって分かりやすく紹介されている。日本発の「だし」から始まり、近海の様々な魚介類、海藻、酒や醤油の「カビ・細菌」の科学的なアプローチ、江戸時代の食卓、サザエさんの磯野家の食卓の変遷などなど、興味は尽きない。長寿の国の日本を支えてきた和食のバランスに合点しながら、「和食文化」を次代へ、世界へと伝えていきたいものである。
特別展 「和食~日本の自然、人々の知恵~」は、2023年10月28日(土)~2024年2月25日(日)、国立科学博物館にて開催。月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)、1月9日(火)、2月13日(火)休館、ただし1月8日(月・祝)、2月12日(月・休)、2月19日(月)は開館。