京都市の西北に所在する神護寺は、和気清麻呂が建立した高雄山寺を起源とし、唐から帰国した空海が活動の拠点とした寺院である。2024年は神護寺創建1200年、空海生誕1250年にあたる年で、東京国立博物館 平成館には、空海ゆかりの宝物をはじめ、神護寺に受け継がれる貴重な文化財が集結する。
空海が唐から請来した曼荼羅をもとに制作された国宝「両界曼荼羅(高雄曼荼羅)」や、空海の弟子の真済が造立した国宝「五大虚空蔵菩薩坐像」、平安仏画の名品、国宝「釈迦如来像」、等身大の迫力のある日本肖像画の傑作といわれる国宝「伝源頼朝像」、現存する最古のやまと絵屛風、国宝「山水屛風」など国宝17件をはじめ、空海の生きた時代に制作された彫刻・絵画・工芸の傑作、重要文化財44件を含む密教美術の名品約100件が展示される。なかでも神護寺の前身の寺院にまつられていた国宝「薬師如来立像」は、平安初期彫刻の最高傑作で寺外では初めての公開となる。貴重な文化財をぜひこの機会にご覧ください。
創建1200年記念 特別展「神護寺─空海と真言密教のはじまり」
会期:2024年7月17日(水)~9月8日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
休館日:月曜日(ただし8月12日は開館)、8月13日(火)(総合文化展は8月13日開館)
開館時間:9:30~17:00※金曜・土曜日は19:00まで ※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般:2,100円、大学生1,300円、高校生900円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式HP:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/jingoji/