23.05.10 update

窪田正孝主演、石橋静河、田中哲司らが新劇場の杮落しで上演される“エヴァンゲリオン”の新たなエンタテインメント『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』

 この4月14日に開業した地上48階、地下5階の国内最大級のホテル×エンタメ施設複合タワーの6階に、かつてこの地にあった映画館ミラノ座の名前を継承した約900席の新劇場THEATER MILANO-Zaが誕生した。その記念すべき杮落とし公演が『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』である。そういえば、97年公開の映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』では、ミラノ座で撮影された実写映像が使われていた。その意味でも、新劇場のこけら落とし公演として、ふさわしい作品と言えるかもしれない。

 本作は、多くの人々を魅了し続けてきた、世界的に有名なアニメーションの世界が、映像とはまた趣の異なる舞台ならではの新たなエンタテインメントとして上演されるもので、原作に敬意を払いながらも、オリジナルのキャラクターによるオリジナルの物語が展開される。

 主演を務めるのは、2019年に上演された『唐版 風の又三郎』以来、4年ぶりの舞台出演となる窪田正孝。ドラマ、映画と映像作品を中心に活躍しているが、舞台でも『緋色の研究』『唐版 滝の白糸』など、印象に残る芝居を見せてくれている。本作の出演が決まったときには「Bunkamuraがずいぶんと無謀な挑戦をしたなと感じた」と言う。だが、無謀な挑戦だからこそ、役者の性(さが)のようなものが揺り動かされ、無謀な挑戦の世界に飛び込んでみたいと思ったという。

撮影:細野晋司

 そして「知ってしまったら逃れられないエヴァンゲリオンの作品世界を演劇というアナログな表現で描いてお見せする。デジタルが普及する中で、いろんな情報に埋もれすぎて、正しい情報や、意思の疎通といったアナログなものが、失われつつある現代において、演劇というのは、役者が直接観客と向き合える瞬間がある。そこに生まれる余白みたいなものの重要さ、魅力といったものが伝わる世界観の芝居を構築したい。アナログがデジタルを超えるものがあるという思いで演じていきたい」と製作発表で、とても印象的なコメントを披露した。窪田の言葉から、舞台俳優としての演劇に対する愛情を強く感じさせられると同時に、この作品にかける大いなる意欲と覚悟が明確に伝わってきた。

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