プロマイドで綴る
わが心の昭和アイドル&スター
大スター、名俳優ということで語られることがない人たちかもしれないが、
青春の日々に密かに胸をこがし、心をときめかせた私だけのアイドルやスターたちがいる。
今でも当時の映画を観たり、歌声を聴くと、憧れの俳優や歌手たちの面影が浮かび、懐かしい青春の日々が甦る。
プロマイドの中で永遠に輝き続ける昭和の〝わが青春のアイドル〟たちよ、今ひとたび。
企画協力・写真提供:マルベル堂
1950年代から60年代にかけて人気があったハリウッド・スターのトニー・カーティスとどことなく風貌が似ているとしてトニーの愛称で人気者だった、日活俳優・赤木圭一郎。甘く、ちょっとすねたような表情や、役柄のイメージ、人気絶頂期に21歳という若さで不慮の事故で亡くなったという境遇などから〝和製ジェームズ・ディーン〟との異名でも、いまでも伝説的に語り継がれている。日活の俳優たちは裕ちゃん(石原裕次郎)、アキラ(小林旭)と親しく愛称で呼ばれ、女性ファンのみならず、男性からも憧れの男として人気があったが、トニーも多くの男性ファンから支持されていた。約3年と、その俳優人生は短かったが、30作くらいの映画に出演している。