昨年11月、六本木ヒルズに登場した現代美術アーティスト村上隆氏による高さ約10mの新作彫刻作品《お花の親子》が、映像となって2021年2月18日(木)に六本木ヒルズの特設サイトやSNSなどに登場しました。
本映像は、文化都心・六本木ヒルズと村上氏が取り組む、アートを通して未来への希望をつなぐ夢のコラボレーション、「ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT」の一環として制作。作中では、巨大な《お花の親子》が六本木の街を歩き六本木ヒルズに辿り着くまでの物語を1分18秒で表現しています。《お花の親子》の明るい世界観や、映像ならではのユーモラスな動きは、リモートワークの機会や自宅で過ごす時間が増える中、好きな時に好きな場所で、「動く」彫刻作品《お花の親子》が楽しめます。
東京メトロ日比谷線の六本木駅を降り、六本木ヒルズ側の改札から地下通路を行くと、柱や壁に色彩豊かな花の中に口を大きく開けた笑顔が目に飛び込んでくる。何やら新しいグッズのキャラクターかと思いながら、エスカレーターで六本木ヒルズ66プラザに上がると、夜空に輝く黄金の巨大なモニュメントに息をのむ。これが現代美術のスターでありフロンティアとも呼びたい、村上隆の芸術である。
高さ10メートルのブロンズ素材の彫刻作品は、「お花の親子」。前面のお花の笑顔だけでなくサイドから後まで360度金箔で、どこから見てもそれぞれの表情からコロナ禍で鬱屈する我らに「元気」と「希望」をもたらしてくれる。見ているだけで、ハッピーな気持ちになりワクワクしてくる不思議なパワーが伝わってくるのだ。文化都心を標榜する六本木ヒルズがアートの力を本気で発信している。
「子どもたちがこの作品を見て、笑顔になってくれればいい。ターゲットは子どもたちです。2020年春に出品する予定が、コロナ禍でいつ出来るのか苦しみました。でも日本を芸術の力で元気にしようと六本木ヒルズの街の皆さんが背中を押してくれました」と村上氏は語っていた。
The Bloodstone Public Collection
Courtesy Gagosian With the cooperation of Kaikai Kiki Co., Ltd.
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