進む人口減少と少子高齢化は国レベルの課題だが、一般企業がただ手をこまねいているわけではない。例えば、小田急エージェンシーと小田急電鉄が連携し、子育て中の親はもちろん、未来に向けて子育てしやすい優しい沿線(社会)を目指そうと、昨年から様々なプロジェクトを立ち上げている。社会のハード面、ソフト面を含めて、果たして都市は住みやすいだろうか、という視点から、子供を産み育ててゆくために一つ一つバリアーを取り除く努力を、民間企業も〝できることから始めよう〟としているのだ。
昨年実施したプロジェクト第1弾では、子育ての〝今〟を知ってもらおうと、期間限定のイベント列車「子育て応援トレイン」の運行や、小田急沿線の駅・車内にポスターを掲出し、小田急線全体で子育て層を応援。多くのパパ・ママが感じている子育ての実情を、わかりやすく可視化した取り組みが大きな反響を呼んだ。
プロジェクト第2弾では、〝子育てのミライを考えること〟を目的に、イベント列車「子育て応援トレイン第2弾」を運行。ユニークなアイテムで子育てをサポートする〝空想の世界〟「子育てミライ予想図」を描いたポスターが掲出され、子育てのミライを考えるきっかけ作りに取り組む。さらに、小田急沿線の駅・車内に告知ポスターを掲出するほか、ハッシュタグ「#子育てミライ予想図」を活用して、みんなが考える未来の子育てに関する投稿を募集する。
小田急エージェンシーと小田急電鉄では、「LOVE for BABY」プロジェクトをはじめ「子育て応援車の定常化」や「小児IC運賃の全区間一律50円」など、鉄道会社ならではのアプローチで子育て支援に取り組み、行政や企業など地域と連携し「子育てしやすい沿線づくり」を目指すことで、進む少子化に歯止めがかかる具体的な対策の一つとして注目されている。
かつて子育てといえば、親が髪を振り乱してというイメージがあっただけに、掲出されるポスターからは親たちが笑顔で過ごせるように、との願いが込められているという。
運行期間:2022年4月16日(土)~5月15日(日)/約4週間
運行編成:10両1編成(3000形を使用)
その他、沿線の商業施設でも関連イベントが開催される。
『LOVE for BABY』プロジェクトHP : URL:https://loveforbaby.jp/