萩原朔美(1946-)と榎本了壱(1947-)は、寺山修司の「天井桟敷」で出会い、劇団退団後、雑誌『ビックリハウス』を創刊した。11年間にわたり通算130号を出した後、突然終刊。萩原は多摩美術大学、榎本は京都造形大学(現・京都芸術大学)と大正大学でそれぞれ教鞭をとる。
その後萩原は、映像、写真、版画、アーティスト・ブックやそして本WEBでも連載中の「スマホ散歩」のようにスマホを使った制作を続けている。榎本は、澁澤龍彦の小説『高丘親王航海記』を全文筆写して挿絵を添えた。本展ではそれぞれふたりの美術に関する仕事が紹介される。
世田谷美術館には、萩原のほとんどの作品が、榎本の「高丘親王」の全部の作品がコレクションされた。また、トーク/映像/ライブ「もう、アートの祭りだ!」と称し、二人をよく知る人物とのトークショーも企画されている。
ミュージアムコレクションⅢ 「それぞれのふたり 萩原朔美と榎本了壱」は、12月3日(土)~2023年4月9日(日)。会場は世田谷美術館、休館日、毎週月曜日、12月29日(木)~1月3日(火)*1月9日(月・祝)は開館、翌日休館。観覧料一般200円、大高生150円。問い合わせは、03-3415-6011(世田谷美術館)