さくまよしこ
女優。1957年、東映第4期ニューフェイスとして人社以来、映画、テレビ、舞台の各分野で第一線の女優として活躍を続ける。映画『白い崖』『故郷は緑なりき』『湖畔の人』『五番町夕霧楼』『人生劇場一飛車角』『越後つついし親不知』『肉体の盛装』『湖の琴』『わが闘争』『大奥絵巻』『風林火山』『戦争と人間第二部愛と悲しみの山河』『病院坂の首縦りの家』『細雪』『遺産相続』、テレビ「北野踊り」「徳川の夫人たち」「皇女和の宮」「お吟さま」「一の糸」「北条政子」「針女」「新平家物語」「出雲の阿国」「心の旅路」「さすらいの旅路」「舞いの家」「女たちの忠臣蔵」「おんな太閤記」「波の塔」「花の吉原雪の旅」「天璋院篤姫」「風の盆恋歌」「妻たちの鹿鳴館」「春日局」「ドナウの旅人」「雁金屋草紙」「功名が辻」「浅見光彦最終章」、舞台『春の雪』『シラノ・ド・ベルジュラック』『真砂屋お峰』『鹿鳴館』『唐人お吉』〈菊田一夫演劇大賞受賞、再演で文化庁芸術祭賞受賞)、『松屋のお琴』『桜の園』『滝の白糸』『椿姫』『白連れんれん』『波の鼓』『細雪』『朱雀家の滅亡Jなど多数の出演作がある。また、77年に「日展」入選以来、数々の書道展に入選、個展も開催している。
なかにし れい
作家。1938年、中国黒龍江省牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒。大学在学中よりシャンソンの訳詞を手がけ、64年菅原洋一が歌った「知りたくないの」のヒットを機に作詞家となる。「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」(いずれもレコード大賞受賞)のほか「恋のフーガ」「石狩挽歌」「時には娼婦のように」「風の盆恋歌」など約4千曲の作詞を手がけレコード大賞作詞賞を2回受賞。その後作家活動を開始、2000年に『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。『兄弟』『赤い月』『てるてる坊主の照子さん』『夜盗』『世界は俺が回してる』など多数の著作がある。また89年からは、クラシック、オペラ、コーラス、歌舞伎、演劇、舞踏などジャンルを越えたアーティストが出演する自由で平和な空間エンタテインメント『世界劇』の作・演出・総監督をつとめている。(2020年12月23日逝去、享年82)