彫刻家のアレクサンダー・カルダー(1898年ペンシルベニア州ローントン生、1976年ニューヨーク市没)は、現代美術の流れを根本的に変えた人物と言われ、高い評価と影響力のあるアーティストです。カルダーは1920年代に針金を曲げたりねじったりすることで、立体的な人物を空間に「描く」という新しい彫刻の手法をあみだしました。また吊るされた抽象的な構成要素が絶えず変化しながら、調和の中でバランスを保ちながら動く「モビール」の発明で知られています。1950年代以降になるとボルトで固定した鉄板を使った壮大なスケールの屋外彫刻の制作に力を注ぐようになりました。今日、これらの記念碑的な作品は、世界中の公共スペースで見ることができます。
本展は、カルダー財団理事長であり、カルダーの孫でもあるアレクサンダー・S.C.ロウワー氏により企画されました。カルダー自身は、来日する機会がありませんでしたが、日本の多くの芸術家や詩人に好まれました。カルダーが終生抱いていた日本の美学と文化への憧れを、作品の中に見つけることができます。
カルダー財団が所蔵する 1930年代から70年代までの作品で構成され、代表作であるモビール、
スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど約 80 点の作品が展示されます。
展覧会名:カルダー:そよぐ、感じる、日本
会期:2024年5月30日(木)~9月6日(金)
※休館日:2024年6月4日(火)、2024年7月2日(火)、2024年8月6日(火)
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)
開館時間:月/火/水/木/日 10:00-18:00(最終入館17:30)
金/土/祝前日 10:00-19:00(最終入館18:30)
ウェブサイト: https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/