南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。観る者は、そこに官能やユーモアなどを感じ、ボテロの独特の「魔法」に魅せられます。
世界各地で人気を博しているボテロ展ですが、日本では26年ぶり、また2022年は生誕90年にあたります。本展はボテロの初期から近年までの油彩並びに水彩、素描作品など全70点で構成されます。
フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。90歳を迎える今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。
会期:4月29日(金・祝)~7月3日(日)*状況により、会期・入場方法などの変更がある
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
*毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで) ただし、の夜間開館は状況により変更になる場合がある。会期中すべての土日祝はオンラインによる入場日時予約が必要
休館日:5月17日(火)
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/botero2022/
鑑賞券プレゼント:5組10名様
応募〆切:4月25日(月)