23.06.21 update

第2回 おニャン子、とんねるず、そして森田芳光監督のこと

 映画『チ・ン・ピ・ラ』は『南極物語』公開翌年の製作で、制作費は7500万円。50%出資。上層部から、興行がダメなら3750万円で放送権買ったことにすれば良いだろ! と言われて、救われた。「ゴールデン洋画劇場」枠で放送することが前提だったが、公開1年後、無事に15%以上の視聴率を獲得出来た。それよりも劇場公開の宣伝を兼ねて、主演の柴田恭兵さんとジョニー大倉さんには大変な協力をしてもらった。公開直前に『マッドマックス2』を夜9時から放送したが、日本語吹替で主演の二人を演じてもらった。因みに『チ・ン・ピ・ラ』と『マッドマックス2』は内容的には何ら関係無い。ただ、柴田恭兵=メル・ギブソンだ。僕も放送枠の担当者として、「ここまでやって良いのかな?」という思いと同時に、それ以上に何としても『チ・ン・ピ・ラ』はヒットさせたい強い思いがあった。

▲映画『チ・ン・ピ・ラ』の初日舞台挨拶に登壇したキャストとスタッフ。左から4番目が柴田恭兵、その隣がジョニー大倉。


 11月公開だったので大学の学園祭の事務局に電話をかけまくり、OK が出た大学には35ミリ映写機を教室に持ち込んで試写上映した。お二人も協力していただき、各大学でシークレット挨拶で登壇してもらったりした。当たってもはずれても4週間ロック上映という邦画系ならではのシステムだったが、配収5億円(興行収入10億)のスマッシュヒットになり、その後の製作に少し自信をもらえた。川島透監督とは続けて『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』(1985)でも御一緒した。とても楽しい撮影現場だった。
 僕はコレクション癖は殆どないが〝ぴあっ子〟としては及川正通さんの「ぴあ表紙」になることが一つの目標だった。『チ・ン・ピ・ラ』が表紙の本誌だけは今でも大事に飾ってある。

▲毎号、話題の人や、映画作品などが表紙を飾った雑誌「ぴあ」。表紙を飾ることは、人物や作品の人気の大きなバロメーターとなっていた。1984年11月16日号の表紙を飾ったのは映画『チ・ン・ピ・ラ』で、主演の柴田恭兵、ジョニー大倉がイラストで描かれている。本作は、金子正次の遺稿脚本に川島透が手を加えて演出した作品で、石田えり、川地民夫、鹿内孝、小野武彦、利重剛らも出演している。筆者はプロデューサー補としてクレジットされている。

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映画は死なず

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