近年、外国人技能実習生は増えていますが、その劣悪な労働環境は社会問題として注視されています。本作は、実話をもとに、ベトナムからの技能実習生として来日した三人の女性を描いています。監督は前作『僕の帰る場所』(2017/日本=ミャンマー)で在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描き、東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞した藤元明緒。本作が長編2作目となります。
トルコの名匠セミフ・カプランオールから「憐れみ深い物語。全ての心に響くことを望みます」とコメントされるなど、 社会的な話題を背景に個の生活や視界を通じて普遍的なテーマを描く作品として国際的な評価を得ています。他人事ではない物語として心に迫る作品です。
story
ベトナムから来た3人の女性たち、アン、ニュー、フォン。彼女たちは日本で技能実習生として3ヶ月間働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱走を図った。ブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始めたが……。
5月1日(土) より ポレポレ東中野ほか全国順次公開
■脚本•監督•編集:藤元明緒
■出演: ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー 他
■映画祭
第68回 サンセバスチャン国際映画祭 新人監督部門 出品
第33回 東京国際映画祭 ワールド・フォーカス部門 出品
第42回 カイロ国際映画祭 インターナショナル・パノラマ部門 出品
■企画・製作・配給:株式会社E.x.N