何と言っても二人のアカデミー®主演女優賞が共演し、『ノッティングヒルの恋人』(99)のロジャー・ミッチェル監督がメガホンを取ったというだけで本作を見逃しては映画ファンの名がすたるというもの。『デッドマン・ウォーキング』(95)でアカデミー®主演女優賞を受賞したスーザン・サランドンが主人公リリーを、『愛を読むひと』(08)で同賞を獲得したケイト・ウィンスレットが長女のジェニファーを演じる、家族の絆や覚悟を問う、静謐で心揺さぶられる物語である。
STORY
ある週末の朝、海辺の邸宅に住むリリーと夫のポール(サム・ニール)、そして娘のジェニファー、次女アンナ(ミア・ワシコウスカ)の家族、リリーの親友リズが一堂に会する。楽しい時を過ごすのではなく、死を覚悟しているリリーの下に皆が集まったのだ。母の死を看取るために家族が集まり、やがて家族一人一人のわだかまりや思いが一気に溢れ出す。そしてそれぞれの秘密を皆が知ることになった後、家族がとった行動とは……。
■監督:ロジャー・ミッシェル
■脚本:クリスチャン・トープ
■出演:スーザン・サランドン、ケイト・ウィンスレット、ミア・ワシコウスカ、サム・ニール、リンジー・ダンカン、レイン・ウィルソン、ベックス・テイラー=クラウス、アンソン・ブーン
■配給:プレシディオ、彩プロ PG12
2019 年/アメリカ、イギリス/英語/97 分/スコープサイズ/5.1ch/原題:Blackbird/日本語字幕:斎藤敦子