▲2023年1月に公開された、東映創立70周年記念作品『レジェンド&バタフライ』。濃姫との出会いからの織田信長の人生が、濃姫との夫婦関係を軸に描かれ、信長、濃姫はじめ明智光秀などの登場人物が、今までのイメージや歴史の通説にしばられることなく、自由な発想で描かれていて、ファンタジーの要素もある大型歴史大作である。信長と濃姫に、木村拓哉、綾瀬はるかという当代きっての最高のカップルがキャスティングされ、壮大なラブストーリーと受け取れた。木村拓哉の信長像には、これまでに多くの役者たちが演じてきたいずれの信長とも違う、新鮮な魅力があった。タイトルの〝バタフライ〟は、書物によって、濃姫が帰蝶、胡蝶とも呼ばれていたことによるものだろう。監督は、映画『るろうに剣心』シリーズ、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の演出で知られる大友啓史、脚本は、現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の古沢良太が手がけている。共演陣も豪華で、北大路欣也、中谷美紀、伊藤英明、宮沢氷魚、斎藤工、市川染五郎らが名を連ねている。かつて東映時代劇に多数出演していた北大路欣也が、濃姫の父親・斎藤道三役で出演しているのが、時代劇ファンにとっては嬉しい。 ©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会