やました きよし
1922年3月10日、東京市浅草区田中町(現在の台東区日本堤)生まれる。翌年関東大震災で自宅が焼失、両親の故郷である新潟に家族と共に移る。3歳の時、重い消化不良を患い3か月後に完治するが軽い言語障害が残った。10歳の時、父が逝去。発達障害が顕著になり言語障害なども原因でいじめられる。母子家庭向けの社会福祉施設「隣保館」に入所。のちに千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。「ちぎり絵」と出合う。八幡学園の子供たちによる展覧会が早稲田大学で開催され、清の作品が来場者を驚かせた。18歳の11月、学園を抜け出し以後約15年にわたり各地を放浪。1954年、清が32歳の時、朝日新聞の記事に大きく取り上げられ一躍有名人に。56年3月、東京・大丸百貨店で展覧会開催。約一ヶ月の会期中に80万人以上が来場した。61年ヨーロッパを訪問。65年「東海道五十三次」の構想を定め取材と素描を始める。71年7月20日夜に脳溢血で倒れ昏睡が続いた後、12日逝去。享年49。その後約3年にわたって大規模な回顧展が全国約150ケ所で開催された。
『生誕100年 山下清展 百年目の大回想』
昭和の時代に「日本のゴッホ」とも呼ばれた放浪の天才画家、山下清の画業と人生を振り返る大規模な展覧会が開催される。素朴で温かみのある作品は今なお、多くのファンに愛されている。貼絵など約190点の作品に、旅に持参していたリュックや浴衣などの関連資料も合わせ、山下清の人物像と制作活動が紹介される。
会期:2023年6月24日(土)~9月10日(日)
会場:SOMPO美術館 (東京都新宿区西新宿1-26-1)
休館日:月曜日(ただし、7月17日(祝・月)は開館)
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)
観覧料:一般1,400円、大学生1,100円、高校生以下無料
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)