2018年公開の『コンフィデンシャル/共助』は、北朝鮮から国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国の刑事が協力して捜査するという前代未聞の設定だったが、780万人を動員して大ヒット。本作『コンフィデンシャル: 国際共助捜査』は、その第2弾だ。ストーリー、スケールすべてにおいてパワーアップし、韓国では5週連続第一位を獲得。9月22日(金)からは日本公開となり、TOHOシネマズ 日比谷他、全国ロードショーが展開される。
前作では北朝鮮のクールな特殊捜査員リム・チョルリョン(ヒョンビン)と、韓国の破天荒なベテラン刑事のジンテ(ユ・ヘジン)が、お互いを慕う兄弟のようなコンビぶりを発揮したが、本作ではスマートな切れ者、NYのFBI捜査官ジャック(ダニエル・ヘニー)が加わる。これまた見目麗しい捜査官役を頼もしく演じるダニエル・ヘニーだが、ヒョンビン とは彼が一躍人気スターになった「私の名前はキム・サムスン」以来の共演だ。
韓国に潜入した国際犯罪組織のリーダーと消えた10億円を取り戻すため、前代未聞の北朝鮮×韓国×FBIのチームが組むことになる。しかし、予想もしなかった黒幕とそこには陰謀があったのだ。
正義感溢れる硬派な北朝鮮エリート特殊捜査員を演じたヒョンビンは、惚れ惚れするほど格好いいが、ガールズグループ「少女時代」メンバーのイム・ユナが演じる義妹ミニョンとのピュアな恋の駆け引きは何ともキュートで女性ファンのハートをくすぐることだろう。自称美容系ユーチューバーのミニョンが、思いがけない形で共助捜査に協力するのも面白い。
韓国映画界の名バイプレーヤーのユ・ヘジンが演じるジンテは、普段は妻に頭があがらないダサい中年の刑事だが何よりも家族思いの優しさがあり、捜査になると体を張って熱い刑事になる。緊張したアクションシーンの中でも、三枚目のキャラクターを発揮し笑いを誘ってくれる。
FBI捜査官役のダニエル・ヘニーは、甘いマスクと明晰な頭脳で、ヒョンビンとはまた違う存在感だ。
かつては北の軍人だったが、麻薬密売組織になり下がり、暗い過去も背負った印象的な悪役チャン・ミョンジュンを、チン・ソンギュが見事に演じた。
監督は、『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~』(15)、『パイレーツ』(14)などの、イ・ソクフン。
恐るべき犯罪組織グループの手口にも震撼させられるが、6カ月をかけて再現されたニューヨークの街並みでのカーチェイスやスリリングな銃撃戦、ワイヤーアクション、激しい肉弾戦も盛り込まれたたシーンは、ハリウッド大作にも肉迫するスケールで、さすが韓国映画の面目躍如だ。大迫力のアクションシーンと、カッコいいヒョンビンはぜひ劇場の大画面で観ることをお勧めする。
『コンフィデンシャル:国際共助捜査』
9月22日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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配給:ギャガ