11月24日開業の「麻布台ヒルズ」は、「街全体がミュージアム」をコンセプトにしている。なかでも、その文化発信の中核となるが「麻布台ヒルズギャラリー」である。開館20周年の六本木ヒルズの森美術館は現代アートの美術館として、世界の先鋭的なアートや建築、デザインの企画展が開催され、来館するたびに刺激を受けるのだが、さて、麻布台ヒルズギャラリーはどんなミュージアムになるのだろう。
開館とあわせ、麻布台ヒルズギャラリーの開館記念展として、アイスランド系デンマーク人であるオラファー・エリアソン(1967年、デンマーク生まれ)の展覧会が開催される。氏は、麻布台ヒルズのパブリックアートも手掛けたが、環境問題やその社会的課題に積極的に取り組み、世界的に注目されているアーティストだ。
本展の展示は、美術館やギャラリーの枠を越え、大型のインスタレーション、絵画、彫刻、写真のほか、建築、公共空間との関り、美術教育、政策立案、気候変動対策など多岐にわたっているという。
水を用いた大型インスタレーション《瞬間の家》は、天井高5m、全長20mを超える暗闇の空間にストロボの光で瞬間的に照らされて展示され、世界初公開となる新作《呼吸のための空気》を含む日本初展示作品15点が展示される。
文字だけではその大きさがピンとこないが、あっと驚くような展示が予想される。
また、麻布台ヒルズギャラリーカフェでは、展覧会の会期中限定で、スタジオ・オラファー・エリアソン キッチンとコラボレーションし、東京近郊の食材を使用した特別メニューもお目見えするという。
芸術と文化が一体となった街の創出、多様な文化が世界に発信される。
麻布台ヒルズギャラリー開館記念展
「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」
会期:2023年11月24日(金)-2024年3月31日(日)
会場:麻布台ヒルズギャラリー(港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)
開館時間、入館料などは10月中旬情報公開予定