石川県金沢市の茶陶の名門 十一代 大樋長左衛門とその息子の次期十二代 陶芸家・建築家の奈良 祐希による初の二代展「祈器」が開催される。会期は、4月27日(土)~5月23日(木)。能登半島地震の震災後に焼き上げた最新作が初公開される。
今回の地震で、大樋窯は甚大な被害を受け、両氏の作品だけでなく歴代の作品も多数損壊した。現在も金沢市内の大樋美術館やギャラリーの被災箇所の修復、工房の再建や窯の復興に日々全力を注いでいる中であるが、十一代は多数損壊した歴代作品の破片や断片をコラージュしたオブジェを、十二代は代表作「Bone Flower」を復興への祈願を込めて「能登ヒバ」によって制作した。
今回の展覧会は、両氏における初の二代展であり、復興への願いを込めた最新作が一堂に展示される。
会期中の5月10日(金)、11日(土)いずれも11:00~16:30には、被災地で実際に使用されている「インスタントハウス」の中で、裏千家インターナショナル(UIA)有志の協力による復興祈願チャリティ茶会、5月17日(金)14:00~15:30 には、大樋長左衛門、奈良祐希によるトークイベントも予定されている。
会場:麻布台ヒルズ ギャラリースペース(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 地下1階)
開館時間:10:00~20:00 入館料:無料
イベントの定員、料金などは、麻布第ヒルズ ギャラリーカフェの公式Instagramにて後日発表される。