リュ・スンワン監督といえば、2021年、韓国映画No.1大ヒット作『モガディシュ 脱出までの14日間』だろう。1991年のソマリアの内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮大使館員たちの生死をかけた脱出劇に圧倒されたばかり。激化する内戦の中、敵対する「北」を受け容れ共に脱出することになった、公には語られなかった実話をもとに描いた手に汗握る迫真のドラマだった。そのリュ・スンワン監督が、再び実話から生まれた予測不能な海洋クライム・アクションのメガホンを取った。
1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。失職の危機に直面した地元の平凡な海女さんチームが、素潜りの技を生かして海底に眠る密輸品の金塊を引き上げる仕事を請け負った。だが、事は単純な話ではなく、海底の利権をめぐって、カリスマ密輸王、野心家のチンピラ、鬼の税関当局らの欲望と思惑が渦巻き、騙し騙される駆け引きの連続!命懸けの大乱戦を制し、一攫千金を手にするは誰なのか。
ダブル主演を務めるのはキム・ヘス、ヨム・ジョンアというふたりのスター俳優。『国家が破産する日』のキム・ヘス演じる奔放で頭が切れるチュンジャと、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」のヨム・ジョンア演じる責任感の強いジンスクが、互いへの猜疑心に揺らぎながらも共闘し、海女としての意地とプライド、女性同士の連帯感を爆発させるクライマックスが熱い興奮を呼び起こす。 さらに、密輸王クォン役チョ・インソン(『モガディシュ 脱出までの14日間』「ムービング」)、チンピラのドリ役パク・ジョンミン(『ただ悪より救いたまえ』)、税関のジャンチュン役キム・ジョンス(『工作 黒金星と呼ばれた男』)、注目の若手コ・ミンシ(『The Witch 魔女』)まで、新旧の実力派俳優が勢揃いし、四つ巴の駆け引きを繰り広げる。2023年、韓国で動員ランキング第3位を記録した大ヒット作がいよいよ上陸する。
『密輸 1970』
7月12日(金)新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
配給:KADOKAWA KADOKAWA Kプラス
mitsuyu1970.jp
(C) 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.