美術品を鑑賞しながらハニワ・土偶の裏側を掘り起こす「ハニワと土偶の近代」が東京国立近代美術館で、10月1日(火)~12月22日(日)の期間開催される。
展覧会タイトル「ハニワと土偶」であるが、制作時代順では縄文時代の土偶が先で、古墳時代のハニワが後だが、近代の美術作品や美術展への登場は圧倒的にハニワの方が早く、ハニワ•ブームが先に巻き起こり、その後を追いかけるように土偶(縄文)ブームがやってくる傾向があることに由来する。この「逆転」現象の謎も掘り起こされる。
戦後、岡本太郎やイサム・ノグチによって、それまで考古学の資料として扱われていた出土遺物の美的な価値が見出されたというエピソードもあるが、地中から掘り出された遺物に着目した人物は彼ら二人にとどまらない。出土遺物は、美術に限らず、工芸、建築、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想、さらには教育番組にいたるまで、幅広い領域で文化現象を巻き起こしている。
本展は、過去の回想にとどまらず、未来への示唆になることだろう。
ハニワと土偶の近代
会期:2024年10月1日(火)~12月22日(日)*会期中、一部作品の展示替えあり
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
休館日:月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
開館時間:10:00~17:00(金・土曜日は10:00~20:00)入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般:1,800円、大学生:1,200円、高校生:700円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://haniwadogu-kindai.jp/