オーブリー・ビアズリーは、1872年イギリスのブライトンで生まれ、16歳でロンドンに出ると、保険会社で働く傍ら独学で絵を描き続けた。ろうそくの光をたよりに、緻密な線描や大胆な白と黒の色面からなる極めて繊細な作品を世に送り出したのである。彗星のようにあらわれ時代の寵児となるが、ワイルドの同性愛裁判の余波を受け仕事を失うなど不遇の時代もあった。その後新境地を見せたが、持病の結核が悪化し、25歳で他界する。
彼の歩みを、世界有数のビアズリーコレクションを有するヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の全面協力により、150点が一挙来日する。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893~94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1898)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や貴重な直筆の素描に加え、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点が一堂に会す。
異端の奇才──ビアズリー展
会期:2025年2月15日(土)~5月11日(日)
会場:三菱一号館美術館
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜、4月5日は20時まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、トークフリーデーの2/24、3/31、4/28と、5/5は開館)
観覧料:一般2,300円、大学生1,300円、高校生1,000円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
観賞券プレゼント:2組4名様
応募〆切:2月10日(月)