1966年モスクワ生まれのスタニスラフ・ブーニンは、祖父は有名なピアニスト、母はその弟子というピアニスト一家で育った。音楽が日常にあったブーニンは幼少の頃からモーツアルトの「メヌエット」を弾くという天賦の才の持ち主だった。19歳の若さでショパン国際ピアノコンクールで優勝したブーニンは、その圧倒的な演奏で世界的な注目を集め、特に日本では、〝ブーニン・ブーム〟と呼ばれるほどの人気を博した。ブーニン自身も日本の小説を読み、日本を理解しようと努め、日本とドイツを拠点に活動を続けた。2011年の東日本大震災では、被災地に出向きコンサートも開催していた。
ところが、2013年10月以降、すべての公演をキャンセルしブーニンは表舞台から姿を消した。活動中止約9年。左手の麻痺に始まり、左足の一部を切除する大手術を受けるほど、ピアニスト生命を脅かす苦難に直面していたのである。暗黒のような日々にあった。それでも全身全霊でピアノに向かい続けた。隣で彼を支えた妻・榮子さんの存在なくして復帰はあり得なかっただろう。そしてブーニンは2022年6月八ヶ岳高原音楽堂でのリサイタルで復帰した。その模様は、NHKが密着取材し、大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。
「完璧でなくてもいい。人に感動を与えられる美しい演奏がしたい」と語るブーニンの音の芸術が至高のドキュメンタリー映像として公開される。何といっても、鍵盤の上をブーニンの指が魔法のように動く映像は、会場では観ることのできない醍醐味である。
世界を驚嘆させた天才が、長い沈黙を経てたどりついた景色をスクリーンで体感したい。



『ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生』
2026年2月20日(金)全国公開
出演:スタニスラフ・ブーニン
中島ブーニン榮子
小山実稚恵、ジャン=マルク・ルイサダ、桑原志織、反田恭平、亀井聖矢
監督:中嶋梓 総合プロデューサー:小堺正記
配給:KADOKAWA
Ⓒ2026「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」製作委員会
YouTube URL… https://youtu.be/XJ7vhZy4WWM
ムビチケプレゼント:2組4名様
応募〆切:2月17日(火)













