やっぱり庶民のヒーローが懐かしい
SPECIAL FEATURE 2019年7月1日号より
29年間で49作撮影された世界でもっとも長く続く映画シリーズ
『男はつらいよ』の第1作が公開されたのは1969年8月27日だった。
8千万人の観客動員数を記録し︑〝国民的映画〟とも称され
渥美清亡き後も、多くの人々が寅さんと出会えた幸せを噛みしめている。
「寅さんに会えて良かった」と、誰かが言ってくれること、
それこそ、まさしく寅さんの幸せでもあった。
自分が誰かの役に立っていると思ったとき︑寅さんは幸せを感じるのだ。
山田洋次監督は、そんな幸せの価値観について、
今、真剣に考えなければいけない時と問いかける。
そして、2019年12月27日には50作目となる新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が公開される。
今一度寅さんがいた風景を思い出してみよう。
文=米谷紳之介
企画協力&写真提供=松竹株式会社
¿Como le va?Vol.41 の記事をPDFでご覧ください。