太宰治の『斜陽』執筆75年を記念して、映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が公開される。当時、没落していく上流階級の人々を指す〝斜陽族〟という言葉を生みだし、流行語にもなった。
古い道徳に抗い、道ならぬ恋に突き進んでいくヒロインのかず子には、「第1回ミス美しい20代コンテスト」審査員特別賞を受賞した宮本茉由、彼女が想いを寄せる売れっ子作家・上原を安藤政信が演じる。最後の貴婦人の誇りを持ちながら、結核で亡くなる母に水野真紀、かず子の弟・直治を期待の若手の一人である奥野壮。田中健、細川直美、萬田久子などが脇をかためる。
『痴人の愛』『華岡青洲の妻』など多くの作品を残した日本を代表する監督の増村保造と脚本家の白坂依志夫が残した草稿を元に、近藤明夫監督が本作の脚本を仕上げた。
STORY
昭和20年、没落貴族となり父を亡くしたかず子は生活のため本郷の屋敷を売り、母と西伊豆に移る。ある日、彼女たちに戦地で行方不明になっていた弟・直治の帰還の知らせが届く。資産家との結婚を母にすすめられ激怒したかず子は、昔の恋に思いを馳せるが……
『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
10/28(金)よりTOHOシネマズ甲府シアターセントラルBe館にて先行公開、11/4(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開
配給:彩プロ
©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会(オフィス近藤 アップサイド 実正寺 スペースT ぱあとなあ ハーモニー ライジングシネマ 山梨日日新聞社 山梨放送)