舞踏界の巨人、大野一雄・慶人親子を描いた連作など、モデルの皺やシミ、傷や肌の色までも細密に描き、リアリズムの神髄を示す描写、そして特異な制作アプローチで知られる画家、諏訪敦。
本展では、終戦直後の満州で病没した祖母をテーマにしたプロジェクト《棄民》、コロナ禍のなかで取り組んだ静物画の探求、そして絵画制作を通した像主との関係の永続性を示す作品群が紹介される。
「視ること、そして現すこと」を問い続け、絵画制作における認識の意味を拡張しようとする画家の姿が作品から伝わってくる展覧会である。
諏訪敦「眼窩裏の火事」
会 期:2022 年12 月17 日(土)~ 2023 年2 月26 日(日)
休館日:月曜日(1/9 は開館)、12/29(木)~1/3(火)、1/10(火)
開館時間:午前10 時~午後5 時(展示室入場は午後4 時30 分まで)
観覧料:一般700 円、高大生350円、小中生150円
会場:府中市美術館(東京都府中市浅間町1−3)
問い合わせ:042-336-4856
展覧会Web サイト
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html