『魔女の宅急便』の作者、角野栄子さん(88歳)の作品の世界観をイメージした「魔法の文学館」が、2023年11月3日(金・祝)、東京都江戸川区の「なぎさ公園」内に開館する。
「一冊の本をはじめから終わりまで読むことは、とても大切なことです。そのために、とびっきりワクワクする本、思わず手を伸ばしたくなる本を選びました。人の手を借りるのではなく自分で自由に選んで、大好きな本に出会うことができたら、その本は一生の友だちになるでしょう。本は目に見えない不思議な力を持っています。読む人の心に寄り添い、一生涯励まし続ける、魔法の力です。この文学館を訪れた皆さんが、自分だけの魔法を見つけて、家に持って帰ってくれたら、こんなにうれしいことはありません」とは、開館にあたっての角野栄子さんのメッセージだ。
「魔法の文学館」は隈研吾氏の設計。建物の中は、アートディレクターのくぼしまりお氏がデザイン監修した「いちご色」の世界広がり、角野さん自らが選んだ児童書約1万冊が揃えられる。
角野さんが3歳から23歳まで過ごした江戸川区に、子どもたちの夢を膨らませ創造力を育むことができる新たな文学館ができるのは大変楽しみだ。