23.11.02 update

新しく生まれ変わった「皇居三の丸尚蔵館」。11月3日(金・祝)開館。入館は日時指定予約制

 平成元年(1989)、上皇陛下と香淳皇后によって代々皇室に受け継がれてきた美術工芸品約6000余点が寄贈され、平成5年皇居東御苑内に「宮内庁三の丸尚蔵館」が開館した。その後も香淳皇后の遺品、秩父宮家、高松宮家、三笠宮家からの寄贈品が加わり、現在は約6100件(約2万点)の作品が収蔵されている。令和元年より新たな施設の建設が進められ、11月3日(金・祝)より一部が「皇居三の丸尚蔵館」として開館することになった。

 令和5年11月3日(金・祝)~令和6年6月23日(日)には、開館記念展「皇室のみやび─受け継ぐ美─」が4期に分かれて展示される。あわせて11月3日(金・祝)~12月24日(日)には、特別展示「御即位5年・御成婚30年記念 令和の御代を迎えて─天皇皇后両陛下が歩まれた30年─」が同時開催される。

 第1期では、国宝・小野道風《 屏風土代》、国宝《蒙古襲来絵詞》など近年国宝に指定された4件、第2期では、重要文化財・海野勝珉《蘭陵王置物》、横山大観《日出処日本》といった、近代日本のすぐれた美術工芸品のほか、明治・大正・昭和の天皇皇后ゆかりの品々が紹介される。第3期では、国宝・藤原定家《更級日記》など、近世までに京都御所や宮家などに伝えられてきた品々を、そして第4期では、国宝・狩野永徳《唐獅子図屏風》、国宝・伊藤若冲《動植綵絵》といった、皇室にもたらされた数々の名品が公開される。

「皇居三の丸尚蔵館」外観。令和5年10月より管理運営が宮内庁から独立行政法人国立文化財機構に移管した。
スペースも広くなった館内

開館記念展「皇室のみやび─受け継ぐ美─」
会期:令和5年11月3日(金・祝)~令和6年6月23日(日)
第1期 三の丸尚蔵館の国宝
令和 5 年 11月3日(金・祝)~12月24日(日)
前期:11月3日(金・祝)~11 月26日(日) 後期:11月 28 日(火)~12月24日(日)

第2期 近代皇室を彩る技と美
令和 6月1月4日(木)~3月3日(日)
前期:1月4日(木)~2月4日(日) 後期:2月6日(火)~3月3日(日)

第3期 近世の御所を飾った品々
令和 6年 3月12日(火)~5 月12日(日)
前期:3月12日(火)~4月7日(日) 後期:4月9日(火)~5 月12日(日)

第4期 三の丸尚蔵品の名品
令和 6年5月21日(火)~6 月23日(日)

開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで、11月7日(火)は16:00閉館)
入館料:一般1,000円、大学生500円 高校生以下及び18歳未満、70歳の方は無料、事前に日時指定予約が必要。
展覧会特設ページ https://pr-shozokan.nich.go.jp/miyabi/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)


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