令和6年新春に、日本文化の後々の世に大きな影響を与えた天才、本阿弥光悦の深淵なる美の大宇宙に触れるのは如何でしょう。俳優、中谷美紀さんの優しく語りかける音声ガイドナビゲーションが大宇宙を案内してくれます。
光悦(1558~1637)は戦乱の時代に生き、様々な造形にかかわり、革新的で傑出した品々生み出しました。徳川家康も瞠目した光悦の手がけた品々は、今日、国宝や重要文化財として高く評価されています。生まれは刀剣鑑定の名門家系ながら、自らも優れた目利きの力量を持ち徳川将軍家や大名たちに一目置かれたといわれます。
本展は、光悦の美意識の大宇宙を、信、陶、漆、刀、書に分類し、総合的に紹介しようと試みられています。
まず「信」とは、信仰に関わる品々から、光悦の篤い信仰心と美意識の源泉をうかがい知ることができます。「陶」とは、個性的なフォルムをみせる名碗の数々でたどる光悦の創造の軌跡を。「漆」は、独特のフォルムと素材の質感、そして文学世界と書の連環に美の真髄が現わされています。「刀」では、選び抜かれた名刀の競演から、本阿弥家の審美眼に触れることになります。そして光悦の「書」の魅力を余すところなく体験することができます。
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」
会期:2024年1月16日(火)~3月10日(日) *会期中一部作品の展示替えあり
休館日:月曜日、2月13日(火) *ただし2月12日(月・休)は開館
会場:東京国立博物館(平成館)上野公園
開館時間:9:30~17:00 *入館は閉館の30分前まで
観 覧 料(当日):一般2,100円 大学生1,300円 高校生900円 中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料
展覧会公式サイト https://koetsu2024.jp/