この春、栃木県の宇都宮美術館に出掛けてみませんか。スイスの現代美術を代表する映像インスタレーション作家、イヴ・ネッツハマー(1970-)による、日本で最初の個展が開催されます。デジタル・アニメーションの虚空間と奇妙なオブジェを掛け合わせ、土地の記憶の深層に潜行して起源の謎を照らし出すネッツハマーが、大谷採石場という巨大な地下空洞を宿す街、宇都宮と出会います。
謎めいてときに痛ましく、けれどもあくまでエレガントな線と形で紡がれる心象世界。日本で初めての個展となる今回の展示では、これまでの代表的な映像作品を紹介するとともに、宇都宮で現地制作する大規模な新作インスタレーションを披露します。
■イヴ・ネッツハマーについて■
1970年、シャフハウゼン生まれ。建築製図やデザインを学んだのち1997年より作家活動を開始したイヴ・ネッツハマーは、ピピロッティ・リスト(1962-)の次の世代を担う映像インスタレーション作家として注目を集め、2007年のヴェネツィア・ビエンナーレではスイス館代表を務めた。これまで、サンフランシスコ近代美術館(2008年)、ベルン美術館(2010-11年)など各地で個展を開催。大学や病院など、公共建築と一体化したプロジェクトでも現代的な感性と機知にあふれた作品を手がけている。
2024年、長編デジタル・アニメーション映画「旅する影」公開予定。
www.netzhammer.com
イヴ・ネッツハマー ささめく葉は空気の言問い
■会期:2024年3月10日(日)〜5月12日(日)
※本展は他会場には巡回しません。
■会場:宇都宮美術館 (栃木県宇都宮市長岡町1077)
■時間:9:30〜17:00(最終入館時間 16:30)
■休館日:月曜日(4/29、5/6 は開館)、4/30、5/7
■観覧料: 一般1,000円、高校生・大学生800円、小学生・中学生600円
■お問い合わせ:宇都宮美術館 TEL :028-643-0100
■HP: http://u-moa.jp/