平塚市在住の洋画家、平野杏子(ひらのきょうこ、1930年~)の本格的回顧展が、平塚市美術館で4月6日(土) ~6月9日(日)に開催される。
平野杏子は伊勢原生まれ、およそ70年間平塚に住み、現在も第一線で活躍している。本展では作家の70年余に及ぶ画業のうち、結婚や子育てをへて画風を確立し、密度のある大作を手掛けた60年代以降の作品から新作にいたる作品およそ60点を、二つのキーワード「原始」「幻視」をもとに紹介される。
平野杏子は、長い画業のなかで多彩な画風を変遷させているが、一貫しているのは、平塚や湘南の地に太古から息づく風土を見いだし、普遍的な哲学や造形思想を加えながら表していることである。うつろいやすく人間関係が希薄になっているポストコロナの現代にあって、実際に自ら感じ、地に足をつけて描く作家のまなざしは貴重である。
平野杏子展─生きるために描きつづけて
会期:2024年4月6日(土)~6月9日(日)
会場:平塚市美術館 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 Google Map
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般800円、高大生500円、中学生以下無料
お問い合わせ:0463-35-2111
【平塚市美術館 公式サイト】https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/