美の殿堂・ルーヴル美術館のなかでも、グラフィック・アート部門の一角を担う「カルコグラフィー室」の存在はあまり知られていないかもしれません。カルコグラフィーとは、ギリシャ語で「銅(カルコス)に描いたもの」という意味で、ルーヴルでは銅版画とそのコレクションを原版とともに保存し、それをもとに版画を刷る場所を意味します。
ルーヴル美術館のカルコグラフィー室は、太陽王ルイ14世がフランス王家の権勢を国内外に知らしめるため、壮麗なイベントや王宮などの建築物、芸術作品、植物図鑑などの学術研究を銅版画によって記録することを奨励したことに始まりました。
本展では、ルーヴル美術館のカルコグラフィー室の銅版画コレクション約13,000点の中から、日本での特別公開のために、当時の版を使い刷られた銅版画100点余りが紹介されます。知られざるルーヴル美術館のカルコグラフィーをとおして、フランス、さらにはヨーロッパの文化や歴史をより身近に感じる機会になることでしょう。
特別展「ルーヴル美術館の銅版画展」
会 期: 2024年6月28日(金)~9月1日(日)
会 場 :八王子市夢美術館 (東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F)
休館日 :月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館)
開館時間 :10:00~19:00 (ただし入館は18:30まで)
観覧料 :一般800円、学生(高校生以上) 65歳以上400円 中学生以下無料
お問い合わせ:042-621-6777
公式サイト:https://www.yumebi.com