イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役にもなったサー・テレンス・コンラン(1931~2020)の人物像に迫る日本で初めての展覧会が、東京ステーションギャラリーで、10月12日(土)~2025年1月5日(日)の期間開催される。
コンランは戦後まもなく、テキスタイルや食器のパターン・デザイナーとして活動を始め、50年代にはレストラン事業も手掛けた。そして60年代のロンドンで、ビートルズ、ツイッギー、マリー・クワントらが音楽やファッション、アートで活躍するようになると、コンランはライフスタイルの提案をコンセプトにした「ハビタ」をチェーン化した。70年代になると「ザ・コンランショップ」を世界に展開し、デザイン市場を激変させたのである。廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の再開発や書籍の出版など多岐の事業にも関わっている。
日本では、1994年に「ザ・コンランショップ」が初上陸。その後、赤坂のアークヒルズ内の「アークヒルズクラブ」のデザイン、リゾートホテル「二期倶楽部」や六本木ヒルズのレジデンス棟などを手がけた。2019年、グローブ・トロッター社から限定販売されたトラベルケースは、コンラン最晩年のデザインとなった。
本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期のプロダクトをはじめ、発想の源であった愛用品、書籍、写真、映像等300点以上の作品や資料、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながら、コンランの実像に迫る。
テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
会期:2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
休館日:月曜日(ただし10/14、11/4、12/23は開館)10/15( 火)、11/5(火)、12/29 (日)~1/1(水)
開館時間:10:00~18:00(金曜日は10:00~20:00) 入館は閉館の30分前まで
入館料:一般1,500円、高校・大学生1,300円、中学生以下無料
HP:https://www.ejrcf.or.jp/gallery/