19世紀後半、欧米では万国博覧会が各地で開催され、日本をはじめとする異国への関心が高まった。明治政府の殖産興業政策の一環として陶磁器の生産が強化されていくなか、森村組、日本陶器(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)によって明治中期から第二次世界大戦期にかけて製作・販売・輸出された陶磁器は、オールドノリタケと言われ、芸術的な絵付けや繊細な細工で、万博博覧会などを通じ、欧米諸国へ紹介された。
オールドノリタケには、横浜にゆかりある森村市左衛門と大倉孫兵衛が関わっており、この二人の出会いがオールドノリタケの発展に大きく貢献したのである。
本展では、アールヌーヴォーの華麗な絵付けを施された作品や、アールデコの可憐なモチーフが儚く咲いた作品など、欧米に学びながらも独創性を開花させた意匠、技法、器種を網羅する若林コレクションから、オールドノリタケのさまざまな色彩とデザインが紹介される。
また、展示室内にはアフタヌーンティーのテーブルが再現され、横浜市在住のテーブルコーディネーター・竹内薫氏によるテーブルセッティングもお楽しみいただける。
「アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン オールドノリタケ×若林コレクション」
会期:2022年9月10日(土)〜2022年10月16日(日)
会場:そごう美術館 (横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階)
時間:10:00~20:00(事前予約不要)
*入館は閉館の30分前まで。そごう横浜店の営業時間に準ずる。
休館日:会期中無休
観覧料:一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
お問い合わせ:045-465-5515
HP:https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/22/noritake/