漫画家、エッセイスト、コメンテーターなど多才な顔をもつヤマザキマリ。幅広い好奇心と旺盛な創作エネルギーで生み出される作品群は、多くの人々を魅了し続け、現役のアーティストや芸術の道を志す人々にも刺激を与えている。
未来のアーティストを育てるという学び舎の東京造形大学では、「ヤマザキマリの世界」と題し、彼女のインスピレーションの源泉がどこにあるかを探る企画を開催する。
本展では、漫画家としての代表作『テルマエ・ロマエ』や『プリニウス』、『オリンピア・キュクロス』をはじめ、『ルミとマヤとその周辺』や『PIL』、『ジャコモ・フォスカリ』のような個性的な作品まで、ヤマザキマリの漫画の世界を紹介する。
あわせて、著述家としての仕事として、著書『国境のない生き方』『たちどまって考える』『ムスコ物語』などの作品から、鋭くも温かい言葉の数々が紹介される。
さらに、大ヒット中の山下達郎の新譜『Softly』ジャケット用に描かれた油彩画をはじめ、最新作の油彩画も展示される。
展覧会「ヤマザキマリの世界」は、東京造形大学附属美術館にて、2022年10月25日(火)~11月26日(土)/ ZOKEIギャラリー(12号館1階)では10月25日(火)~11月18日(土)。入館無料、休館は日曜、祝日。※10月30日(日)・11月6日(日)は特別開館 会場所在地は、八王子市宇貫町1556番地。
ヤマザキマリ
1967年東京都生まれ。漫画家・文筆家・画家。東京造形大学客員教授。1984年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWA)でマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。15年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章受章。著書に『プリニウス』(新潮社、とり・みきと共著)、『国境のない生き方』(小学館新書)、『オリンピア・キュクロス』(集英社)、『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)など多数。近著に『リ・アルティジャーニルネサンス画家職人伝』(新潮社)、『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』(文藝春秋、養老孟司と共著)など。