東京藝術大学在学中から、アジア各地を旅し、1970年代に写真とエッセイによる『インド放浪』『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表した藤原新也。1983年出版の『東京漂流』はベストセラーに、『メメント・モリ』は若者たちのバイブルとなった。世界各地で生と死を見つめ、そして大震災直後の東北やコロナ禍の無人の街に立った藤原は、これまでの道程と人への思いを本展の「祈り」というタイトルに込める。
大きいものでは3mの大画面に引き伸ばされた写真に、本展のために書き下ろされた文章が美しいレイアウトで添えられる。広い空間に迫力の写真と言葉が並び、展覧会ならではの感動が味わえる。
藤原新也 プロフィール
1944年福岡県門司市(現 北九州市)生まれ。東京藝術大学絵画科油画専攻に入学後、アジア各地を旅し1972年に処女作『インド放浪』を発表。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞を受賞。著書に『全東洋街道』、『東京漂流』、『メメント・モリ』、『アメリカ』、『渋谷』、『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』、『日々の一滴』など。写真集に『少年の港』、『千年少女』、『花音女』、『神の島 沖ノ島』(共著)などがある。
祈り・藤原新也
会期:2022年11月26日(土)~2023年1月29日(日)
会場:世田谷美術館(世田谷区砧公園1-2)
開館時間:10:00~18:00(最終入館時間17:30)
休館日:毎週月曜日*ただし2023年1月9日(月・祝)は開館、1月10日(火)は休館
年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料:一般:1,200円、65歳以上:1,000円、大高生:800円、中小生:500円
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)