北欧映画界で最も注目を集める、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督による長編3作目『ゴッドランド/GODLAND)』が3月30日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。
グリーンランドの東、北極圏のすぐ南に位置する島国、アイスランド共和国は第二次世界大戦中の1944年まで、デンマークに統治されていた。北海道と四国を合わせた面積に匹敵し、活発な火山活動や地表の約10%を覆う氷河に象徴される〝火と氷〟の国である。
舞台は19世紀後半。キリスト教ルーテル派の若きデンマーク人牧師ルーカス(エリオット・クロセット・ホーヴ)は、植民地のアイスランドで布教のため、冬が到来する前に赴任地の僻地の村に教会を建てることを命ぜられる。アイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地を目指す旅は、想像を絶する厳しさだった。ルーカスは、アイスランド人のガイドと何かにつけ対立し、悪天候、不眠症にも悩まされる。苦難の末、目的地に到着したルーカスは、デンマークからの入植者である美しい娘アンナとの出会いもあったが、牧師としての理想や信念を見失った彼には、思いがけない悲劇が待ち受けていた……。
フリーヌル・ペルマソン監督は2年をかけて、アイスランド南東海岸周辺にて撮影を敢行。広大な荒野、轟音と共に落ちる滝、氷河に閉ざされた湖、火山の噴火など映し出される自然の驚異には圧倒されずにいられない。文明と自然の対立、意思疎通の断絶による異文化との衝突、支配や信仰など現代にも通じる主題をあぶり出した映像世界は「細部に神が宿っている。非情に豊かで魅了される」「壮大なスケールに思わず息をのむ」と世界で絶賛。世界25以上の映画祭で主要部門にノミネート、受賞を果たした作品である。
『ゴッドランド/GODLAND)』
3月30日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督・脚本:フリーヌル・パルマソン 撮影監督:マリア・フォン・ハウスヴォルフ
出演:エリオット・クロセット・ホーヴ、イングヴァール・E・シーグルズソン、ヴィクトリア・カルメン・ゾンネ、ヤコブ・ローマンほか
配給:セテラ・インターナショナル
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