24.03.22 update

『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ主演映画『ブルックリンでオペラを』で〝愛〟の可能性に震える 4月5日(金)全国公開

 ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシア(アン・ハサウェイ)とスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)。妻のパトリシアは人気の精神科医だが、掃除が大好きな潔癖症。一方、現代オペラ作曲家のスティーブンはここ数年スランプ状態で、もともとパトリシアの患者だったことから結ばれたという経緯がある。ある日、スティーブンはパトリシアの治療の一環で、愛犬と行くあてのない散歩に出かけるが、波止場のバーで知り合った曳船の船長カトリーナ(マリサ・トメイ)と意気投合。謎めいたカトリーナと 出会い、突然彼女をモデルにしたオペラを思い立ち、天啓の閃きのように新しい音楽があふれ出す。スティーブンが 、一気に新作オペラを書き上げて発表した舞台は、観客の興奮と感動の「ブラボー!」の嵐を浴びる…。

 一方、潔癖症のパトリシアは精神科医としての自分の人生に疑問を持っていたが、あるシスターとの出会いから修道女になって自らの人生も掃除しようと念願するようになっていた。そんな夫婦に前夫との息子、18歳のジュリアンと相思相愛の16歳のテレザとの〝結婚問題〟が降りかかかってくる。息子の未来を心配するパトリシア、義理とはいえ父親らしいことができないかと思案するスティーブン、さらに二人の一途な恋を叶えてあげようと願うカトリーナ、三者三様の思いが交錯して行く…

 名にし負うアン・ハサウェイである。『プラダを着た悪魔』で全世界にその名を知られ『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞®に輝いたハリウッド・スターの彼女が脚本に惚れ込み主演どころかプロデューサーまでつとめている。タッグを組んだ監督はアメリカを代表する劇作家アーサー・ミラーを父にもつ、レベッカ・ミラー。『50歳の恋愛白書』などロマンチック・コメディーを手がけ、女優としても小説家としても才能を発揮してきた彼女を深くリスペクトしてきたアン・ハサウェイとの唯一無二のコラボレーションである。さらに、アン・ハサウェイの夫であり悩める作曲家役の ピーター・ディンクレイジの人間味あふれる芝居も目が離せない。さらにまたアカデミー賞®受賞俳優マリサ・メイトが謎めいた曳船の船長として登場。舞台はアートとカルチャーの最先端の街、ニューヨーク、ブルックリン。一見幸せそうな夫婦に降ってわいたような驚きと感動のハッピー・ストーリーだ。

 なお、本作のモチーフとなる現代オペラを手がけたのはブライス・デスナー、そしてロック界の重鎮、ブルース・スプリングスティーンが書き下ろした主題歌「Addicted to Romance」が本年度ゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされている。

『ブルックリンでオペラを』
4月5日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋 他全国公開
(C) 2023. AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
配給:松竹
公式HP :https://movies.shochiku.co.jp/BrooklynOpera

 

映画は死なず

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