主演・高畑淳子がシャンソン歌手になりたいという「夢を叶える」ことこそ終活と、長年の主婦生活から目覚めて挑戦するヒューマン&コメディドラマ。〝笑って、泣いて、役に立つ〟と謳う映画『お終活』シリーズ第2弾が5月31日(金)より全国公開される。シニア世代に生きる勇気と元気が出る本作の公開に先立って、東京有楽町朝日ホールで試写会後の舞台挨拶に、香月秀之監督以下、高畑淳子、剛力彩芽、松下由樹、水野勝、風稀かなめと言った出演陣がズラリと顔を揃える中、加えて、ステージには最高齢の大村崑が92歳、橋爪功は82歳、長塚京三が78歳も登壇。長塚曰く、「最近出演するのは作品ではほとんど最長老だったが、(本作では)ちょっと遠慮しています」と言えば、橋爪も、「今日はずっと年上の方がいるから安心しています」と言わしめ、名だたるベテラン名優二人も遠慮気味。
そこで司会から、最長老の大村崑にマイクを向けられると、「大きな家から高齢者マンションに引っ越して夫婦二人で部屋は狭くなったけど、同じマンションに230人の高齢者がいて、皆さん〝崑ちゃん、崑ちゃん〟と呼んでくれるから、背筋を伸ばして、元気にしていなくちゃ、と」笑わせながら、ジムに通ってスクワットで下半身の筋肉を鍛えていると、舞台上でスクワットの動作を披露。40㎏のバーベルを持って膝をゆっくり曲げる姿勢をみせ来場者をびっくりさせた。さらに「年を取ると皆さん歩く姿勢が悪くなる。(首が垂れて猫背にならないよう)ウォーキングは踵から降ろして歩くんです」とこれまた舞台の端まで真っすぐ姿勢を正して歩いてみせる。会場は万雷の拍手に沸いたが、本作の「人生百年時代」のテーマそのままに、百歳になっても大いに笑わせ楽しませてくれそうな、「健在なり、喜劇人・大村崑」ではあった。
配給:イオンシネマエンターテイメント
5月31日(金)イオンシネマ他にて全国公開