監督・竹林亮、企画は俳優の齊藤工による『大きな家』が、2024年12月6日(金)より全国順次公開される。
東京のとある児童養護施設。ここで暮らす子どもたちは、さまざまな事情によって親と離れて暮らしている。本作は、これまで社会で注目されづらかった児童養護施設に真正面からカメラを向け、そんな子どもたちの葛藤をありのまま切り取り、透明化されてきた彼らの心の内を描いている。子どもたちは、何を想い、何に悩み、どうやって大人になっていくのか。離れて暮らす親やきょうだいへの想い、生活を身近で支える職員との関係性や、学校の友だちとの距離感。葛藤は年齢を重ねるごとに変化していく。そして、18歳になり自立の準備ができたら、施設をでて、そこからは自分の力で暮らしていかなければならない。
監督は、中学2 年生1 クラス35 人全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』(2021)や、社員全員がタイムループする劇映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022)で注目を浴びた竹林亮。企画・プロデュースを担ったのは、俳優としても第一線で活躍する齊藤工。カメラが密着したのは、齊藤が約4年前に訪れた児童養護設。その後、齊藤が個人的に施設に訪問を重ね、信頼関係を築いてきた。監督も撮影期間に入る前から何度も定期的に施設を訪問し、子どもたちと交流を重ねていきながら、彼らの想いや葛藤、そして成長を大切に記録していった。「この映
画が彼らのこれからの人生のお守りのような存在になってほしい」という竹林監督の願いを込めて制作された本作は、社会にでて困難を乗り越えて生きていく彼らへのエールとなっている。
観終わった時、きっとあなたは彼らだけでなく自分自身が歩んできた道のりをも肯定したくなる。そして〝ふつう〟が少しだけ広がり、明日も頑張ろうとそんな勇気をもらえる作品だ。
『大きな家』
12月6日(金)東京 ホワイトシネクイント・大阪TOHOシネマズ梅田・名古屋センチュリーシネマ先行公開、他12月20日(金)全国順次公開
主題歌:ハンバート ハンバート「トンネル」(SPACE SHOWER MUSIC)
公式サイト:https://bighome-cinema.com
配給:PARCO 製作:CHOCOLATE Inc.
(C)CHOCOLATE