ベートーヴェンが完成させた9つの交響曲の最後となる「交響曲第9番 ニ短調 作品125」、通称「第九」の初演200周年を記念した特別コンサートが、日本限定で、2025年1月3日(金)から1週間限定上映。大晦日の12月31日(火)には、東劇・新宿ピカデリー・ミッドランドスクエア シネマにて先行上映される。
上映の内容は、2024年5月7日、「第九」初演から200年を迎えたその日に行われたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。本国では即完だったプレミア・コンサートがである。世界最高峰のウィーン・フィルを率いるは巨匠リッカルド・ムーティ。ほぼ毎年共演を重ねる両者の厚い信頼が、至福のハーモニーを響かせる。
第4楽章の「歓喜の歌」を彩るソリストたちもファン垂涎の顔ぶれ。輝かしい高音域で魅せるソプラノ ユリア・クライター、豊かな色彩と力強さを合わせ持つメゾ マリアンヌ・クレバッサ、バリトン並みの低音から力強い高音まで自在に操るテノール マイケル・スパイアズ、そして世界的バスのギュンター・グロイスベック。世界のトップ歌手たちによる声の饗宴も聴き逃せない。
公開に先立ち、石丸幹二、中谷美紀、原田慶太楼、山田和樹 各氏から、応援のコメントが寄せられた。
「まったく色あせず聳え立つ200年前の傑作。マエストロの激しさと静けさに呼応する、オーケストラの、自在に揺れ動くテンポと、胸に刺さる音色。終盤には、喜びに満ち溢れた艶やかな声たちが加わり。映像だからこそ叶ったアングルが魅せるのは、彼らの瞳、視線、唇、呼吸、指、汗……。そして、全身から放たれる音、音、音。なんたる躍動感」石丸幹二(俳優)
「日本にいながらにして、マエストロ・ムーティとウィーン・フィルが奏でる第九交響曲の、極上の音色を味わうことができるとは、なんと贅沢なことでしょう。映画館の暗がりの中だからこそ、まるで楽友協会の客席で鑑賞しているかのような臨場感で、200年も愛されて来た壮大なシンフォニーのダイナミクスをご堪能いただけるのではないでしょうか?」中谷美紀(俳優)
「ベートーヴェンの精神が蘇った歴史的なコンサート!1824年、既に聴覚の衰えが進んでいたベートーヴェン自身の指揮と、後にウィーン・フィルの創設メンバーとなる演奏家らによってケルントナートーア劇場で初演された「第九」は、ウィーン・フィルのDNAの一部と言えます。「第九」は平和、統一、兄弟愛への叫びであり、ヨーロッパのアンセムでもあります。Mo.ムーティの素晴らしい指揮から、オーケストラとの美しい友情を感じることができます」原田慶太楼(指揮者)
「ウィーン・フィルとムーティという最高の組み合わせでの記念碑的演奏。伝統に根差したウィーン・フィルの特別なサウンドが、冒頭の一音目から唯一無二の雰囲気を醸し出しています。それにムーティの気品と風格とが、演奏にメリハリと芯を与えていきます。第1楽章では威厳ある構成を描き出し、第2楽章では永遠に続くかのような舞踏を表現、第3楽章は天上のごときカンタービレで謡われ、第4楽章ではついに人の声と共に大団円を迎えます。”人類みな兄弟”というベートーヴェンとシラーの思想が、音楽を通して平和の願いとなって世界に広がっていくが如き名演!」山田和樹(指揮者)
「第九」2 00 周年記念公演 in cinema
■配給:松竹 配給協力:dbi.inc © ORF/UNITEL/Wiener Philharmoniker/Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/wphmuti9/