ジェームス・グレイは、初ミュージカルの人がいるのが信じられないくらい、才能豊かなメンバーがそろった、と言う。歌も、芝居もダンスもみんな才能にあふれている。ベースはメル・ブルックスとスーザン・ストローマンの作品だが、このカンパニーならではのオリジナルな東京公演ということを心がけ、全員が自分らしさを役に反映させてくれている。そこがすてきだと言う。確かに俳優それぞれの個性で、ほかの誰が演じるのでもない自分ならではの役を創り上げているのが舞台から伝わってくる。
客席もいつのまにか身を乗り出すように舞台にのめり込む。歌、ダンス、物語、上演台本のすばらしさ、ゴージャスな美術、衣裳、音楽による演出。劇場を後にしてからも、つい思い出し笑いをしてしまうほど、コメディ・センス満載の極上のエンタテインメント、とお勧めできる。
ミュージカル『プロデューサーズ』
脚本:メル・ブルックス/トーマス・ミーハン
音楽/歌詞:メル・ブルックス
オリジナル演出/振付:スーザン・ストローマン
日本版演出/振付:ジェームス・グレイ
翻訳:徐賀世子
訳詞:森雪之丞
出演:濵田崇裕 神山智洋
王林 新納慎也 神里優希 岸祐二 島田歌穂/友近(Wキャスト) ほか
<東京公演>
〔公演日程〕11月8日(金)~12月6日(金)
〔会場〕東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)
〔問〕東宝テレザーブ 03-3201-7777
写真提供:東宝/東京グローブ座