70歳で実写映画デビューを果たし、社会福祉や女性の社会運動をテーマにした作品を手がけてきた山田火砂子監督が2025年1月13日、92歳で逝去した。山田監督の10作目で遺作となった『わたしのかあさん─天使の詩─』(製作:現代ぷろだくしょん)が2026年1月から関東各地で上映会が開催される。
山田監督は、知的障がいのわが子を育ててきた自身の経験を交えて、障がい者と健常者が互いに支え合い・与え合う〝共生社会〟のあるべき姿を、知的障がい者の母を持つ少女の葛藤を通して描いた。主演の知的障がいの母親役を寺島しのぶ、娘役を常盤貴子、その子ども時代を落井実結子が演じる。吃音症を患っている父親役を渡辺いっけい、祖母役を高島礼子が務め、親子三世代の愛情物語が紡がれる。ほかにも、安達祐実、船越英一郎、東ちづる、窪塚俊介、山田邦子、春風亭昇太、辰巳琢朗、宅麻伸、渡辺梓、磯村みどり、小倉蒼蛙(一郎)、堀内正美、松木路子といった豪華キャストが脇を固める。



story
障がい者特別支援施設の園長である山川高子(常盤貴子)はある日、親友から母親・清子(寺島しのぶ)のことを本にしないかと声をかけられた。今でこそ福祉に従事する高子だが、かつては障がい者をうとみ憎んですらいた。高子は聡明な子だったが、両親は知的障がい者でありそれを恥じた時期があったからである。親友の言葉に高子は小学三年生の頃を思い出す。同級生に母親を見られたくなくて、授業参観のお知らせを隠していた高子だったが、それを見つけた清子は授業参観にやってきてしまう。騒がしくおどけ、同級生から失笑を買ってしまう清子。その後、両親が知的障がい者であることを知らされ、高子は動揺する。それでもそんな高子の心を癒したのは、清子の裏表のない、何より高子を愛する気持ちであった。
上映会は下記の日程になる。
2026年1月8日(木)
とちぎ岩下の新生姜ホール (栃木文化会館) 小ホール(栃木県栃木市旭町12-16)
1回目10:30「わたしのかあさん」/2回目14:00「一粒の麦」
2026年1月9日(金)
瀬谷区民文化センター あじさいプラザ 音楽多目的室(神奈川県横浜市瀬谷区瀬谷4-4-10)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月10日(土)
伊勢原市民文化会館 小ホール(神奈川県伊勢原市田中348)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月14日(土)
成美教育文化会館 プレイルーム(東京都東久留米市東本町8-14)
1回目10:30「わたしのかあさん」/2回目14:00「われ弱ければ」
2026年1月17日(土)
湯河原町商工会館 302会議室(神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-7-1)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月18日(日)
伊東市生涯学習センターひぐらし会館 ホール(静岡県伊東市桜木町1-1-17)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月22日(木)
えびな市民活動センター ビナレッジ ホール(神奈川県海老名市さつき町51-2)
1回目10:00/2回目13:00「わたしのかあさん」
2026年1月23日(金)
鎌倉芸術館 集会室(神奈川県鎌倉市大船6-1-2)
1回目10:30「わたしのかあさん」/2回目14:00「われ弱ければ」
2026年1月24日(土)
相模原市立産業会館 多目的ホール(神奈川県相模原市中央区中央3-12-1)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月29日(木)
RaiBoC Hall(市民会館おおみや)小ホール(埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
2026年1月31日(土)
あしかがフラワーパークプラザ (足利市民プラザ) 小ホール(栃木県足利市朝倉町264)
1回目10:30/2回目14:00「わたしのかあさん」
【上映会内容】
※各回開場は開演の30分前 ※全回字幕付上映 ※全席自由席
※上映前に本作プロデューサーによる挨拶あり
【チケット価格】
前売券:1300円 当日券:一般1800円 大学生:1500円 小中高生:1000円 障がい者手帳をお持ちの方:1000円
未就学児:無料 チラシ持参の方:一般1500円 小学生800円
【お問い合わせ】 現代ぷろだくしょん tel:03-5332-3991
プレゼント:『わたしのかあさん─天使の詩─』全国共通チケット 3組6名様
応募〆切:12月25日(木)













